去年から日本にプラジョワール師をお迎えして一か月の巡行を行っております。
昨日来賓に羽田守快先生をお招きして、僧侶が数名参加のもとでレクチャーが行われました・・・・
私自身忙しさのあまり自己研鑽を怠っておりましたので、すがすがしい気持ちで終えましたことにプラジョワール師に感謝申し上げます。
密教チャルヤー・ヌリテャとしての、行法や伝承は色々な日本仏教と比較しながら学ぶことができ、私達僧侶が教えられる点は多々ありました・・・・
参加僧侶たちも大変興味を覚えてくれたこと、そしてお繋ぎできたことはただ嬉しいばかりです。
その中でも質問コーナーでのやりとりの一部をここに少し・・・・
ギャンについて、日本ですと智慧と簡単に訳されてしまい、その真意が伝わりにくいということ。
(本来ならば、日本密教僧侶はこのギャンを受けていなければならないと思う。日本の灌頂がここにあたるわけですが、完全に形式化しているな・・・・とても残念に思う。)
(佛が与えたもうた智慧とでもいうべきであろう。これさえあれば、つまらぬ形だけの修法や伝授は必要とされないと言っても言い過ぎではないな。智慧と智識の違いはかろうじて理解がなされるであろうが・・・・)
また仏陀が自分自身のことを自分で仏陀と名乗る事をしないなど・・・・
興味深い内証のお話しも多々ありましたことは本当に嬉しく思いました。
ただ改めて思うことは、日本仏教は、ここまで霊性が大切にされることが現代にはなく、戦前までのお話しなんだなと、改めて思いました・・・・・
戦後の日本仏教は一番核心とされる霊性のところは放棄され、商売やビジネスとして悪用されていることが、現実であります。ここまでビジネスとして、特化されるのであれば、宗教法人は課税の対象であると思う。特に新興宗教法人格・・・・
御守を売り御札を売る事や行為、お布施の定額化など課税対象とされても文句は言えまい・・・・特に売り上げ一億円を超える場合、堂々と課税にするべきである。それが出来ないのであれば、大寺院さま達の多くは支院を守るべき行為を率先して行ってほしいと思います。
そんな形を守る行為も大切ですが、もっと大事なのは法燈を護る行為であると思うわけで、このネパールからの細々と続く法燈の護持に注目して頂きたく存じます。合掌
posted by 七沢観音寺 at 01:08|
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